電気分解の基本

ポイント

電解質の水溶液に電極を浸し、外部電源を用いて直流電流を流すと、電極表面で酸化還元反応が起こります。これを電気分解といいます。

電気分解では、外部電源の正極につないだ電極を陽極、外部電源の負極につないだ電極を負極といいます。

電解質の水溶液に電極を浸し、外部電源を用いて直流電流を流すと、電極表面で酸化還元反応が起こります。これを電気分解といいます。

電気分解では、外部電源の正極につないだ電極を陽極外部電源の負極につないだ電極を負極といいます。

陽極は正の電気が流れ込む向きなので、電子が流れ出る反応が起こります。すなわち、陽極では酸化反応が起こります

陰極は電子が流れ込むので、還元反応が起こります。

例えば、黒鉛(炭素)を電極として、塩化銅 CuCl2 水溶液を電気分解します。

このとき陽極では酸化反応が起き、水溶液中の塩化物イオン Cl が電子を放出し、気体の塩素 Cl2 が生じます。

陰極では還元反応が起き、水溶液中の銅(Ⅱ)イオン Cu2+ が電子を受け取り、Cu となって陰極に付着します(析出するといいます)。

陽極の反応は  2 Cl → Cl2 + 2 e

陰極の反応は  Cu2+ + 2 e → Cu

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